2011年4月9日土曜日

卒業生からの投稿紹介2

記念誌編纂部会に寄せられた原稿を紹介させていただきます。
私も同年代(?)と思われ、全てに共感しました。

遊びの心

「今日は何して遊ぼかなぁ」、授業中も遊ぶことばかり考え過ごした小学生時代が懐かしい。
当時はゲーム機やパソコンなどは無く、携帯電話に至っては、特撮SF番組のヒーローが持つ通信機そのものであり、子供心に憧れた空想世界の代物であった。
そんな時代、学校から帰るとすぐに外へ飛び出して、同級生や近所の子供たちと一緒に田んぼや空き地、川や池、長屋の通路などあらゆる場所を遊び場にして日が暮れるまで夢中に遊んだ。
定番のかくれんぼから鬼ごっこ、缶蹴りや草野球などはもちろん、網を持って蝶やトンボを追いかけ、川に入って魚を捕り、空き地で土山や落とし穴を作り、雨が降れば泥遊びをする、とにかく与えられた環境の中、思いつくまま自分たちの出来ることをして遊んだ。
時にはいたずらをして苦手な近所のお婆さんに怒られることもあったが、とにかく何をしても楽しくてしようがなかった。
世の中全体が経済的に決して豊かと言える時代ではなかったが、子供達の遊びの心はとても豊かであり、今になって思うと遊び仲間で形成された子供社会の中で規律や道徳などについて学ぶことも数多くあった。
そんな時代に育ったのは幸せなことであり、当時培われた遊びの心は自分の財産として今なおライフスタイルのベースとなっており、日々その心を大切にして過ごしている。

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